症例紹介

【ご注意】以下のページには手術中の写真が含まれています。 あらかじめご了承の上お進みいただけますようお願い申し上げます。

子宮蓄膿症
  • +猫
  • +犬
  • +軟部外科
  • 症例

    8歳 柴犬 6kg 未避妊メス

  • 主訴

    2日前から元気がなく、水はたくさん飲むのに食欲はほとんどありません。様子を見ていたら、前日より更に状態が悪そうに感じたので急いで来院しました。

  • 検査

    血液検査にて白血球数と炎症マーカーの著しい上昇。
    レントゲンにて子宮領域に白い影あり。
    超音波検査にて子宮に内容物(膿)が充満している状況を確認。

  • 治療

    救急患者として飼い主様にインフォームを実施し、当日中に子宮卵巣全摘出術を行いました。

    その後は集中治療を行い、適切な抗生剤を投与しつつ術後1週間で食欲も十分に回復し、無事退院しました。

  • 概要

    子宮内に細菌感染による炎症が起こり、膿がたまる病気です。中高齢の避妊手術をしていないメスによく見られ、ねこちゃんよりもわんちゃんで多く起こります。
    発情後1〜2ヶ月で発症することが多く、発症には性ホルモンの関与が知られています。
    ほとんどの症例では外科手術により速やかな回復が期待できますが、対応が遅れたり、重症の場合は死に至ることもあります。

  • 症状

    元気・食欲がなくなる、嘔吐・下痢、水を飲む量・おしっこの量が多くなるといった症状があります。
    また、陰部から膿のようなものが出たり、お腹が膨らんできたりします。

  • 診断

    血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを行い総合的に判断します。
    超音波検査では拡張した子宮が確認できます。

  • 治療

    一般的には外科療法が推奨され、卵巣と子宮を摘出します。
    ほとんどの症例では術後速やかに回復し、再発のリスクも抑えることができます。
    血液凝固系の異常などが起こっている場合もあり、それに対する内科療法が必要となることもあります。

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