予防スケジュール

ワクチン予防接種

初年度は2~3回(約1カ月ごとに)接種します。翌年から年1回ずつ接種します。
大切なペットを感染症から守るため、しっかりと予防接種をしましょう。

ワクチンとは?

ワクチンとはウイルスを弱毒化(生きているが弱めたもの)、または不活化(死滅)させたものを動物に接種することを言います。接種することによって、自分の身体に抗体(ウイルスに対する抵抗力)を作らせ、感染を防ぐ、または感染したとしても重症化を防ぐことを目的としています。

混合ワクチンで予防できる病気(犬・猫)

副作用(副反応)

ワクチン接種をすることで、ごく稀に副作用(副反応)を起こすことがあります。その確率は20000頭に1頭程度と言われています。

・アナフィラキシーショック:接種後30分ほどで元気がなくなり、粘膜が蒼白になる
・ムーンフェイス:数時間から1日で顔などが腫れる

などの症状がでることがあります。その際は、すぐに当院までお知らせください。

日々のお忙しさから予防接種を忘れてしまわないよう、
当院では予防接種の時期に合わせて、ハガキをお送りしています。

入院・ホテル・トリミングの場合、
院内感染予防のため、ワクチン接種とノミ・マダニ予防をお願いしています。

狂犬病ワクチン

狂犬病は人も動物も発症すると100%死亡する恐ろしい病気です。
幸い日本ではワクチン接種の義務化により40年以上前に撲滅することが出来ましたが、海外の殆どの国では依然として発生率も死亡率も高い病気です。

日本と海外が身近なものになった現在、海外から来た動物を通しての感染リスクがどんどん高まっており、より一層予防が必要になっています。しっかりと予防しましょう。

狂犬病予防法によって生後91日以上のワンちゃんは、年1回の接種が義務付けられています。忘れずに接種・登録しましょう。
混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種は1カ月間隔を空けてからの接種をオススメします。

狂犬病の危険性がある地域
(2013年WHO発表)

フィラリア予防

フィラリア症は蚊によって媒介される、犬糸状虫がワンちゃんの心臓に寄生して起こる病気です。
お散歩やお外に行く子は、蚊に刺されるリスクが高いので予防がオススメです。

ワンちゃんの感染症だと思われがちですが、実は10頭に1頭の猫ちゃんが感染しているという報告もあります。また、フィラリアに感染している子の約4割は室内飼いの猫ちゃんです。
フィラリア症の症状が確認できるようになるころには、かなり重篤な場合がほとんどです。

とても怖い病気ですが、薬で確実に予防することができます。当院では、予防は4月~12月の9カ月間行います。
※時期によって蚊の発生が異なりますので、あくまでも目安です

フィラリア予防をする前に、感染検査としてフィラリア抗原検査(血液検査)を実施しています。フィラリア抗原検査で採血した血液で、一緒に健康検査も可能です。

ご希望により予防薬の種類をお選びいただけます

  • 錠剤

  • お肉タイプ

  • 滴下タイプ

  • 注射(年1回)

※ノミ・ダニ予防ができるお薬もあります

ノミ・ダニ予防

ノミは寄生後24~48時間で産卵し、気温13℃以上で繁殖を繰り返します。
寄生されると激しい痒み、皮膚病を起こします。
吸血もするので多数寄生で貧血になってしまうこともあります。

ダニは吸血するだけではなく、人にも感染してしまうバベシア症などの病気を引き起こす可能性もあります。

通常の予防期間は4~11月ですが、ノミ・ダニは13℃以上で繁殖するため、冬でも暖房をつけているお家ではノミ・ダニ繁殖のリスクがあります。そのため通年予防をしていただくのが理想です。

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